原発24基「即時廃炉に」 危険度ランキング
http://www.47news.jp/47topics/e/231029.php
 超党派の国会議員らでつくる「原発ゼロの会」は28日、全国の商業用原発50基について、稼働年数や耐震性などを基に判定した「原発危険度ランキング」を発表した。東海地震の想定震源域にある中部電力浜岡原発3〜5号機(静岡県)など24基は直ちに廃炉にし、残り26基も危険度が高い順番から廃炉にすべきだと訴えた。
 同会は原発の危険度を、専門家の意見や経済産業省NPOなどから提供された資料に基づいて/(1)/原子炉の型や運転開始からの年数/(2)/耐震性や地盤/(3)/周辺の人口など社会環境―の3分野9項目で評価。15点満点で、点数が高いほど危険とした。断層上に立つ原発や、地震津波の被害を受けた原発は即時廃炉が望ましいとして、ランキングの対象外とした。
 即時廃炉は浜岡の3基のほか、直下の破砕帯と呼ばれる軟弱な断層が動く可能性が指摘された日本原子力発電敦賀1、2号機(福井県)、東日本大震災で被災した東北電力東通1号機(青森県)、女川1〜3号機(宮城県)、東京電力福島第1の5、6号機、福島第2の1〜4号機(福島県)、原電の東海第2(茨城県)。
 2007年の新潟県中越沖地震で被災した東電柏崎刈羽1〜7号機(新潟県)や、1991年に蒸気発生器事故で緊急炉心冷却装置が国内で初めて作動した関西電力美浜2号機(福井県)も含む。
 危険度ランキング最上位は関電大飯1、2号機(福井県)の10・75ポイントで、30年以上運転し、事故率が比較的高いことなどが理由。次いで関電美浜1、3号機、中国電力島根1号機(島根県)など、稼働年数が長い原発が上位を占めた。
 ゼロの会の阿部知子衆院議員(社民党)は「今まで危険度を示す視点がなかったことが問題だ」と述べた。同会は民主党近藤昭一自民党河野太郎衆院議員ら7党9人で構成される。
 (2012年6月28日、共同通信



日立が「原発事業」からそろり撤退
口が裂けても「脱原発」とは言えまいが、展望を失った職場の士気は落ちるばかり。

http://facta.co.jp/article/201204005.html
FACTA online 2012年4月号
3年前に7873億円の連結最終赤字に転落した日立製作所が瞬く間に業績を回復。2期連続の過去最高益更新が囁かれるほどの勢いだ。ひところはライバルの東芝に比べ「選択と集中が周回遅れ」と揶揄されたが、赤字の元凶だったHDD(ハードディスク駆動装置)事業を売り払い、テレビ事業も国内生産から完全撤退。今やお荷物は原発事業のみとなった。東芝三菱重工業と並ぶ国内原発メーカーの中で、最も事業規模が小さいのは日立であり、社内から「脱原発の検討が始まった」との声が漏れる。幹部は「有り得ない」と否定するが、日立はかつての日立ではなくなっている。
3月9日、日立はHDD事業の売却完了を発表。同社は2003年に米IBMから同事業を約2500億円で買収し、「日立グローバルストレージテクノロジーズ」(HGST、米カリフォルニア州)を発足させたが、その舵取りに失敗。07年までに1200億円もの赤字を ………



日本の伝統食"ぬか漬け"が食べられなくなる!?
http://news.nifty.com/cs/item/detail/wh-20120705-20120705_008524/1.htm
@niftyニュース 2012年7月5日(木)7時10分配信
 同書は放射能汚染のない安心な食生活を続けたいという方に、気になる加工食品の汚染濃度を測定し、食品の安全度を提示する放射能汚染対策マニュアルです。
 加工食品103検体の測定結果を一挙に公開するほか、今後の汚染トレンド予測など安心できる「加工食品」を選ぶための基礎データが多く掲載されています。
 農産物や海産物では、国や自治体が放射能の検出結果を統計的に整理したデータなどを公表していますが、実は「加工食品」にはそのようなデータが存在しません。加工食品業者のなかには放射能汚染された食材を「ブレンド」し、国の規制値を超えないようにする悪質な業者も存在するといいます。
 日本人の主食である米に関しては「精米すれば大丈夫」とも言われていますが、精米後に残る「糠(ぬか)」に関してはどうでしょうか。
 精米前の玄米に含まれたセシウムのうち、半分以上は糠(ぬか)に残留するといいます。
 同書では、セシウム汚染された福島産の米糠で「糠床」をつくり、野菜を漬ける実験をしたところ、なんと米糠にあったセシウムの9割以上が野菜に移行(1キログラム当たり27.6ベクレルの糠床を使ったところ、野菜の糠漬けに同25・8ベクレルが移行)することを突き止めました。
 産地を確認した野菜を使用して、家庭の糠床で漬けているからと安心していた食品が、実は放射能汚染されていた可能性があるとしたら...
 さらに、米は玄米で保存されて流通し、販売直前に精米されるので、糠はさまざまな産地のものがブレンドされるのが一般的。つまり現状はセシウム入りの米糠が大手を振って流通しているような状態のようです。これでは日本古来の「糠漬け文化」は確実に衰退し、消滅してしまうかもしれない、と同書は警鐘を鳴らします。
 食品の放射能を測定し続けている民間測定所「たんぽぽ舎」共同代表の鈴木千津子さんは次のように指摘します。 
 「今のマスコミの報道を見ていると、『風評被害』というものはまるで一般市民の過剰反応がもたらしているかのようですが、個々の商品の正しい測定値を言わないよう、国が自治体や業者を指導しているため、疑心暗鬼が起きるのです。つまり国が『風評被害』をつくっているわけです」
 ちなみに、インタビューに応じたある米糠業者は、国から基準値を超えないように"複数の産地の米糠を配合し、薄めて使ってしまえ"との指導を受けていると、同書の中で告白しています。