原発事故の告訴・告発を正式受理へ
7月25日 5時13分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120725/k10013829311000.html
東京電力福島第一原子力発電所の事故を巡って国や東京電力に刑事責任があるとして福島や東京の検察庁に提出されている告訴や告発について、検察は近く、順次、正式に受理する方針を固めました。

福島第一原発の事故については、先月、福島県の住民など1300人余りが、当時の国の責任者や東京電力の幹部に業務上過失致死傷などの疑いがあるとして福島地方検察庁に告訴状や告発状を提出したほか、別のグループも東京地検などに対して刑事責任の追及を求めています。
原発事故の原因究明を巡っては、23日、政府の事故調査・検証委員会が、一連の事故調査の区切りとなる最終調査報告書を提出しました。
関係者によりますと、これを受けて、検察は近く、福島や東京の地検に提出されている告訴や告発を順次、正式に受理する方針を固めたということです。
一方、刑事責任を追及するためには、一連の調査で解明できなかった事故の原因を特定しなければならないうえ、被ばくによる身体への影響や傷害を断定することは難しいとする専門家の意見があるということで、検察は慎重に調べを進めるものとみられます。




韓国で原発1基が故障停止
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120730-00000091-jij-int
時事通信 7月30日(月)17時20分配信
 【ソウル時事】韓国電力の関連会社「韓国水力原子力」によると、同国南西部の全羅南道霊光郡にある霊光原発6号機が30日午後、故障により自動停止した。放射能漏れなど重大事態は起きていない。事故原因が判明するまで運転を見合わす。
 今回の事故により、稼働済みの原発22基のうち、4基が事故や定期点検で運転停止中となった。猛暑で電力需要が増える中、電力供給不足を懸念する声も上がっている。 



■相馬高「放送局」むき出しの本音を演劇に
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20120730-OYT8T01293.htm?from=tw
 東日本大震災東京電力福島第一原子力発電所の事故に揺れる女子高生の心境を、演劇で表現する福島県立相馬高校(相馬市)の部活「相馬高校放送局」。彼女らを招いた公演や座談会が8月18日、かほく市西田幾多郎記念哲学館で開かれる。
 原発から45キロほど北の相馬高校は、津波で家を失い、原発事故で避難した生徒も多い。同校の放送局は、部員の1人(当時1年生)が昨年6月、原発30キロの警戒区域を風刺したラジオドキュメンタリー「緊急時避難準備不要区域より」を制作。東京のイベントに出展したところ好評で、「次は演劇を」と依頼された。
 昨年12月に16人の女子生徒を集め、顧問の渡部義弘教諭(42)が自身の体験を話し合うように指示すると、友人や親族を失ったことに触れてしまうなど、「地雷を踏む」のを恐れて震災の話題を避けていたことがわかった。
 このうち希望者の1年生(当時)6人が、語れなかった本音を込めた脚本「今伝えたいこと(仮)」を約2か月かけて完成させた。
 作品では、3人の少女が「将来子どもができた時に障害があったら、全部私たちのせいにされる」「食べ物もダメ、土もダメ、水も海もダメ。放射能にびくびくおびえて生活しているのが自由?」などと、むき出しの苦悩や不安を吐露。差別的な扱いを受けた1人が自殺し、最後は相馬市の震災死者数を数えるという、絶望的な物語に仕上がっている。
 渡部教諭が「日頃は明るい顔をした生徒たちが何を考えてきたのか、作品を見て初めてわかった」と語る作品は、今年3月に東京、4月に福島市で公演された。来場者からの反響は大きく、「自分たちの気持ちそのもの。東電に行って演じて」と訴える被災者もいた。
 3回目の公演を石川県に招いたのは、昨年、震災関連イベントを金沢市などで開いた団体「イメージ福島」金沢事務局の中村聖子さん(35)。福島市で見た舞台に衝撃を受け、「彼女たちの思いを大人が受け止めなくては」と切実な思いを持ったからだ。周囲の賛同者も寄付を集め、上演に携わる部員9人らの招待費用を捻出した。
 渡部教諭は「世の中に紹介されるのは、被災した子どもたちの前向きな姿ばかりだが、そうでない子には重荷になる。この劇は、彼女たちがまさに『今伝えたいこと』」と話している。
 当日は午後1時半から。一般1200円(前売り1000円)、高校生以下500円。問い合わせはイメージ福島にメール(info@image‐fukushima.com)で。
(2012年7月31日 読売新聞)




米GEのCEO、原発「正当化難しい」 英紙に語る
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM3100I_R30C12A7EB2000/
2012/7/31 9:54
 米電機・金融大手ゼネラル・エレクトリック(GE)のジェフ・イメルト最高経営責任者(CEO)は、30日付の英紙フィナンシャル・タイムズのインタビューで、原子力発電が他のエネルギーと比較して相対的にコスト高になっていると指摘し「(経済的に)正当化するのが非常に難しい」と語った。
 発言の背景には、東日本大震災の影響で原発に関わるコストの上昇が見込まれる一方、技術の進歩で地中深くの岩盤から採取される「シェールガス」の増産が進んで、天然ガスの価格が10年来の安値水準を続けていることがある。
 イメルト氏は「天然ガスが非常に安くなり、いずれかの時点で経済原則が効いてくる」と述べて、原発が経済的に見合わなくなる可能性を示唆。「世界の多くの国が(天然)ガスと、風力か太陽光の組み合わせに向かっている」と述べた。
 GEは電機メーカーとして原子力発電の普及を担ってきた。現在も日立製作所と組んで原子炉メーカー世界大手の一角を占めるが、原発事業はGE全体の売上高の1%にも満たないという。(ニューヨーク=共同)



健康被害ない」と広報を 爆発直後、福島県が東電に要請か
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/08/20120809t61003.htm
 福島第1原発3号機で昨年3月14日に起きた水素爆発の直後、福島県東京電力に「健康被害の心配はない」とする文言を報道発表資料に記載するよう要請していたことが8日、東電が報道関係者に公開している社内テレビ会議の録画映像で分かった。
 映像によると、昨年3月14日午後1時20分ごろ、東電広報班が同社福島事務所からの依頼として「3号機の爆発に関するプレス(報道発表)文に、福島県知事から『いま北西の風が吹いており、観測された放射線量から健康に被害が出る心配はない』という文言を入れたい、入れてほしいという話があった」と東電本店非常災害対策室に連絡した。
 対策室は健康被害に言及することに難色を示し、「(放射性物質が風に)揺られて戻ってくることもある。拡散作用で薄くなっているとは思うが(健康被害の心配はないと)言い切るのはリスキー(危険)だ」と指摘。「(首相)官邸に県知事からこういう意見が出てますと言ってほしい」と回答して結局、報道発表資料に記載されなかった。
 3号機の水素爆発は14日午前11時ごろ発生。文部科学省所管の緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の拡散予測データでは、14日は午前中から太平洋方向への西風が吹いていたが、同日深夜に風向きが南に変わり、翌15日昼すぎには西や北西など内陸方向に吹いていた。
 県原子力安全対策課は「当時の状況や経緯は分からないが、根拠にした線量は東電の測定データだと推測される。一般的に東電の報道発表の表現について助言したり、感想を述べたりすることはある」と話している。
2012年08月09日木曜日



国内で売れない桃を輸出・・・8月に福島県産桃のタイ輸出商談会 ジェトロ
by 東京江戸川放射線
http://radiation7.blog.fc2.com/blog-entry-255.html
Tuesday, July 10, 2012
日本貿易振興機構ジェトロ)は8月、県北地方で県産桃のタイ向け商談会を開く。
東京電力福島第一原発事故以降、県内で一次産品の海外商談会を催すのは初めてで、原発事故の風評被害に苦しむ県産品の再興に向け、海外への販路開拓を後押しする。
タイからバイヤーを招き、農家やJAを案内して旬の桃のおいしさをアピールする。
現場で放射性物質の検査体制や栽培方法などの安全対策も説明する。
今回を契機に、海外向けの一次産品の商談会を推進する。
ジェトロは、海外のバイヤーが県内の実情に触れることで風評被害を払拭(ふっしょく)する取り組みを進めている。
帰国後に県内の状況を口コミで広げてもらう狙いもある。
10月には郡山市で東日本全体の日本酒の海外バイヤー向け商談会を開く予定だ。
http://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=2012071015



福島のワタムシ 通常の10倍以上の比率で奇形
http://merx.me/archives/26659
福島原発事故の影響で計画的避難区域に指定されている福島県川俣町山木屋地区で、アブラムシの一種「ワタムシ」の成育に異常が出ていることが、北大農学研究員の秋元信一教授らの研究チームの調査で分かった。
採取した個体の約1割に触覚の一部が欠損したり、足が壊死したりするなどの奇形が見られた。腹部が二つある個体もあった。通常の10倍以上の比率で、同教授は原発事故による被ばくの影響が疑われるとみて、更に詳しい調査を進める。
秋元教授は
「遺伝子レベルで突然変異を引き起こすような、外的要因があったのは間違いない」
と指摘。
生物が放射線を浴びるとDNAが傷つき、奇形などの原因になるため、今回の原発事故の影響があるという。
今後、原因を特定するため、DNAを分析するほか、原発事故の影響がほとんどないとみられる札幌市や、放射線量が高い「ホットスポット」が点在する千葉県柏市のヨスジワタムシと奇形の発生率などを比較する。
秋元教授は、
「奇形以外にも、異常行動や寿命が短くなるなどの影響が出ている可能性もある」
と話している。
元々の記事は北海道新聞「福島のワタムシ 1割奇形 被ばく原因の可能性」らしい。