産経新聞のひどい記事

産経新聞のひどい記事
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100419/edc1004190041000-n1.htm
高橋史朗という人物の発達障害に関する記事。発達障害は適切な治療を行えば治るものであり、伝統的な子育てを行うことが効果的であるというのが骨子。発達障害の子供を持つ親は適切な育て方をしていないと受け取れる内容である。
この記事に対して批判があがっている。
例えば、http://d.hatena.ne.jp/tsumiyama/20100422/p1
このブログの別のページに興味深い記述がある。

日本だと縄文時代までの狩猟採集社会には、「障害」は存在しなかったと思っています。(途中省略)弥生時代になって農耕社会になると、人は大集団をつくり、農作や戦争を行うようになります。(よく「狩猟社会は野蛮」とかいう人がいますけど、これは間違いで、全世界共通で人が戦争や略奪をするようになったのは農耕が始まってからです。)農耕にせよ戦争にせよ、大集団での行動には画一的な働きが求められますから、扱いづらい個性が出てきます。「障害」の萌芽ですね。(途中省略)たぶん現代では重度に分類される障害以外は「障害」にならなかったと思います。これが近代に入って工業化が始まると、ずっと厳密な画一化が必要になります。(途中省略)ここまでくると、ADHDのように多動だったり、アスペルガーのように上手く空気が読めないことが「障害」になってきます。(途中省略)近代化して知的生産の割合が高い社会になるほど、知能指数の低さが「障害」になるのだと思います。(途中省略)ある人の個性が「障害」になるのは、どこまでも社会の都合であり、社会の側がそれを手当てするのは当たり前です。障害者を蔑んだり差別をすることは、社会の都合で自分が蔑まれたり差別されたりしてもかまわないという意思表示に他ならないと、俺は思うのでした。

とてもおもしろい見方だし、たぶん真実に近いのではないだろうか。