報道災害と風評被害

報道災害
上杉隆烏賀陽(うがや)弘道「報道災害【原発編】」、幻冬舎新書、2011
副題は「事実を伝えないメディアの大罪」。
本文に、「日本の記者ってサラリーマンなんですね」「新聞記者じゃなくて会社員です」「報道じゃなくて広報と呼ぶべき」などの記述がある。テレビも新聞もジャーナリズムではなく広報屋さんたちなんだと思うと、出てくる情報のレベルに納得する。

風評被害
「こっちみんな( ゚д゚ )」さんのブログから。
http://moltovivace0826.blog47.fc2.com/blog-entry-448.html

昭和35年熊本日日新聞より
こんな古より風評被害と言う言葉はあったんだなぁ・・・(´・ω・`)
■新日本窒素肥料が安全宣言で魚貝類を地元住民へ
原因不明の奇病が発生したとされるこの地域で不安を抱えた地元漁民が安全を宣言。
水俣漁業水揚の魚介類を安く供与する働きかけがはじまった。
「海産物は奇病とは全く無関係。地元漁業の風評被害を少しでも手助けできれば」と同社幹部。
昨今の風評で地元の漁業は大ダメージ。安心安全を知ってもらうため新日本窒素肥料が地元水産物を買い上げ
地域や熊本市の皆様へ近海の良質な水産物を安く提供して風評を飛ばしてもらうのが狙い。
漁業関係者は風評で被害を受けており、水俣産海産物の美味しさと安全安心を伝えて欲しいと話している。
昭和35年(1960年) 熊本日日新聞より

福島の状況とまったく同じ。過去から学ぶことができない私たち・・・。